白髪染めシャンプーの正しい選び方
年齢とともに気になる白髪。ヘアサロンに通うのが一番いいのは分かっているけど、時間も費用もばかになりません。そこでおススメなのが白髪染めシャンプーです。とはいえ「白髪染めシャンプーに興味はあるけど効果があるのか不安」、「そもそも、どの白髪染めシャンプーが自分に合うか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、白髪染めシャンプーをどのような視点で選べばよいかを解説します。
(※本記事内の「染める」とはすべて着色のことです。)
目次
染料から選ぶ
白髪染めシャンプーには染料が含まれます。しかし一口に染料といっても種類はいろいろ。特徴も違い、染め上がりにも差が出ます。したがって白髪染めシャンプーを購入する際、まず確認すべきは染料です。
白髪染めシャンプーに配合されているものは大きく天然染料、塩基性染料、HC染料の3種類に分かれます。
天然染料
天然のものから得られる染料です。動物由来の動物染料と、植物由来の植物染料があります。安全性が高い、髪へのダメージも少ないといった長所の一方で、染まりが悪い、独特の臭いがするなどの短所も持ちます。
代表的な天然染料に「虫由来のコチニール」「貝由来のカイムラサキ」「バラ科のシャリンバイ」「ミソハギ科のヘナ」などがあります。
成分表記は「カイムラサキ」「ヘナ(ヘンナ)」「藍(インディゴ)ムラサキ根エキス」などです。
メリット
- 自然由来の成分で安全性が高い
- 髪へのダメージも小さく済む
- トリートメント効果があるものも
デメリット
- 染まり方がゆるやか
- 特有の匂いがする
- 色落ちしやすい
- 染めたてはごわつく
- 時間もかかる
塩基性染料
合成染料のひとつで髪の毛が持つマイナスイオンと結合し、髪の表面へ染着します。「カチオン染料」とも呼ばれ、自ら発色する特徴があります。
「塩基性茶16」「塩基性青99」と成分表記されます。化学反応により染めるものではなく安全性が高いです。頭皮や髪へのダメージも少ないですが、毛髪の表面近くに染着されるので落ちやすい特徴があります。また色数も少ないです。
メリット
- 安全性が比較位高い
- 頭皮や髪へのダメージが少ない
- 短時間で染められる
デメリット
- 落ちやすい
- 色数が少ない
HC塗料
キューティクルの隙間に引っ付いて着色する合成染料です。イオン結合しないので髪へのダメージを抑えられます。カラーバリエーションも豊富で鮮やかな色味を持つのも特徴です。
「HC青2」「HC黄2」などと成分表記されます。単体だと落ちやすいデメリットはありますが、塩基性染料と用いることでカバーできます。
メリット
- 髪へのダメージを抑えられる
- 染まりが良い
デメリット
- 単体だと落ちやすい
- 編集者
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なお染料が入っていないものは、いくら使用しても髪が染まることはありません。名称だけで判断せず、染料の有無を確認しましょう。
洗浄成分で選ぶ
頭皮や髪への影響を考えるなら、洗浄成分は要チェックです。髪をいたわりたい、できるだけダメージを抑えたい方はアミノ酸系・ ベタイン系の界面活性剤を使用しているもの選びましょう。
アミノ酸系
アミノ酸系界面活性剤は洗浄力は緩やかで泡立ちも控えめですが、刺激が低いものが多く、敏感用化粧品等にもよく使われます。ところで人の髪や皮膚をつくっているタンパク質もアミノ酸で構成されています。そのためアミノ酸系界面活性剤は負担がかかりにくく、ダメージを抑えながら洗うことが可能です。
アミノ酸系の洗浄成分は系統ごとに洗いあがりや使用感が異なります。
グリシン系統 | 泡立ちは良く洗浄力は高めです。洗いあがりはキシみがちなので、絡まりやすい髪質には不向きでしょう。 |
グルタミン系統 | 保湿効果が高くしっとりした洗いあがりです。泡立ちや洗浄力は弱いため脂性肌やスタイリング剤を付ける方にはおススメできません。 |
アラニン系統 | 適度な泡立ちと洗浄力があり、すっきりした洗いあがりです。 |
○○グリシン塩、○○グルタミン酸塩などと成分表記されます。
ベタイン系
「ベタイン系」は植物や水産物などに含まれる天然物質ベタイン由来の界面活性剤で、アミノ酸系よりもさらに洗浄力が緩やかです。シャンプーに使われる界面活性剤には、主に「カチオン(陽イオン)系界面活性剤」と「アニオン(陰イオン)系界面活性剤」があります。
「カチオン(陽イオン)系界面活性剤」は帯電防止効果があり、繊維などへ吸着する特徴を、「アニオン(陰イオン)系界面活性剤」は乳化・分散性に優れ、泡立ちが良い特徴を持ちます。
「ベタイン系」は、その両方の性質を兼ね備えた”両性界面活性剤”の分類に入ります。
「カミドプロピルベタイン」「ココアンホ酢酸Na」などと成分表記されます。
酸性石けん系
酸性石けん系はアルコールと酢酸を原料とする界面活性剤です。低刺激で安全性は高いですが洗浄力が強く皮脂を取りすぎるリスクもあります。必要な皮脂まで奪われると、かゆみなど頭皮トラブルにつながるので要注意です。
「ラウレス-4カルボン酸Na」「ラウレス-3酢酸Na」などと成分表記されます。
高級アルコール系
泡立ちが良く高い洗浄力が強いです。頭皮や髪に必要な皮脂や栄養、色素まで落としかねません。敏感肌の方は避けたほうがよいでしょう。
「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」「ラウレス塩酸アンモニウム」などと表記されます。
白髪染めシャンプーに限らずシャンプーは洗浄成分(界面活性剤)が複数配合されているものがほとんどです。界面活性剤が3種類以上配合されている場合、1つめ2つめまでを判断基準にしましょう。
ケア成分で選ぶ
洗髪と白髪ケアを同時にしながらヘアケアができるのは白髪染めシャンプーの大きなメリットです。ダメージケアや美髪・頭皮ケアができる成分が入っているかも重要な基準になります。
美髪・頭皮ケア成分
美髪・頭皮ケアには「モアブルーム カラーシャンプーに入っている成分」「モアブルーム カラーシャンプーに入っている成分」がよいでしょう。保湿成分のセラミドやリピジュアが入っていれば、うるおい効果が期待できます。
ダメージケア成分
ダメージケアには「加水分解ケラチン」や「加水分解シルク」、「モアブルーム カラーシャンプーに入っている成分」が含まれるものがおすすめです。
シリコーンや合成界面活性剤には注意
シリコーンはキューティクルを整えつやのある髪に導く働きがある一方で、髪に残るとゴワつきがでたり、カラー沈着に影響がでることもあります。
シリコーンは以下のように成分表記されます。
- ジメチコン
- ポリマー
- シロキ
- シラン
- シリル
合成界面活性剤にも注意が必要です。全てが悪いわけではありませんが以下の成分は皮膚が弱い方、敏感肌の人が使うと頭皮にダメージを与える可能性があります。
高級アルコール系のラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、石油系のオレフィンスルホン酸Na、キシレンスルホン酸アンモニウム など
洗いあがりで選ぶ
白髪染めシャンプー使用後は、髪がゴワついたりパサついたりするケースが少なくありません。見た目をよくするために使ったのに、かえって状態が悪化したらつらいですよね。ケア成分だけでなく、口コミなどを参考に、まとまりや、ツヤ、指通りなどを確認することも大切です。
おすすめの白髪染めシャンプー
上記をもとに編集部が厳選したおすすめ白髪染めシャンプー3選を紹介します。是非参考にしてみてください。
モアブルーム カラーシャンプー
白髪染めだけでなく美髪・頭皮ケアにとことんこだわったクリームシャンプー です。髪に馴染ませた後の置き時間は3~5分と比較的短いく、カラーリング、トリートメント、コンディショナー、ヘアマスクが一度にできる1本5役の超時短でコスパ高い商品です。
頭皮や髪をいたわった染料構成
染料はHC染料と塩基性染料を組み合わせていて、分子の小さいHC染料はキューティクルの隙間から、分子の大きい塩基性染料は表面を着色することで髪全体に高い染着効果を与えます。
美容成分をたっぷり配合
染め上がりだけでなく、ダメージ補修やハリ・コシ、うるツヤにまでこだわりぬいた若見え美髪処方が特徴です。
バランローズKUROクリームシャンプー
髪や頭皮への優しさにこだわったクリームシャンプーです。染料にはベニバナやウコンなど髪に優しい4種の天然染料とHC染料を使用しています。「固めなので液だれせず使える」、「髪がサラサラになった」等の口コミも多く見られました。
頭皮や髪を健康に!天然由来の成分で優しく洗える
カンゾウ根エキスやセンブリエキスなど12種類の天然成分配合。頭皮環境を健やかに保ちながら洗えます。頭皮ケアもしたい方、優しく洗いたい方におすすめです。
髪をいたわる4つの補修成分
加水分解ダイズエキス、ミツイシコンブエキス、フルボ酸、ドクダミエキス、4つの補修成分が入っています。だから、傷みが気になる方も安心して使用することが可能です。
黒酵
頭皮や髪への優しさに配慮したクリームシャンプーです。
クリームシャンプーのため泡たたないものの、少ない摩擦で頭皮をしっかり洗います。 植物由来の成分で優しい洗いあがりを実現してくれるので、刺激が少ないシャンプーを探している方にピッタリです。
天然由来成分でダメージを抑えつつエイジレスなツヤ髪に
大きな特徴が、髪に優しい仕様です。つやを与えるヘマチン、ハリ・コシを与えるビオチン等の補修成分や、マヨラナ葉エキスやビワ葉エキスといった保湿成分も含まれています。
天然由来の成分を基調としていて、ダメージを抑えながらツヤ髪を手に入れることが可能です。実際、「ギシギシ感がない」「髪がサラサラになった」との口コミも多く見受けられました。
8つの無添加で肌にも優しい
頭皮のことも考えているのも◎。パラベン、鉱物油、シリコーン、サルフェート、石油系活性剤、合成香料、紫外線吸収剤、タール系色素の8つを配合していません。敏感肌にも使いやすいのは嬉しいですね。
- 編集者
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白髪染めシャンプーを選ぶ際は、「染まりやすいか」「洗浄力はどうか」「ケア成分は充実しているか」に注目しましょう!中には、アレルギーなどで身体に合わない可能性もあります。インフルエンサーの紹介や広告を鵜吞みにするとトラブルにもなりかねません。下調べは欠かせませんね!