白髪染めシャンプーを使うなら覚えておきたい染料の種類を徹底解説

白髪染めシャンプーには染料が含まれます。しかし一口に染料といっても種類があり、特徴や染め上がりが違います。ですから白髪染めシャンプーを購入する際は必ず染料を確認することが大切です。

白髪染めシャンプーに配合されているものは主に「天然染料」、塩基性染料」、「HC塗料」の3種類です。

この記事ではそれぞれの特徴を短所、長所とともに解説していきます。成分表記も合わせて記載しますので参考にしてみて下さい。(※本記事内の「染める」とはすべて着色のことです。)

天然染料

その名の通り天然のものから得られる染料で、古くから染物などに使用されてきました。自然に染まる、安全性が高い、髪へのダメージも少ないといった長所を持っています。肌が弱い方、自然な染め上がりにしたい方にはおススメです。

他方、染まりが悪い、時間がかかる、独特の臭いがするなどの短所もあります。白髪をしっかりと染めたい方、面倒くさがりの方には不向きといえるでしょう。

天然染料は大きく、昆虫、貝類などから色素をとる動物染料と、葉、花、樹皮、根などから色素をとる植物染料に分かれます。


主な動物染料

  • 虫由来のコチニール
  • 貝由来のカイムラサキ

主な植物染料

  • バラ科のシャリンバイ
  • ミソハギ科のヘナ

成分表記

コチニール、カイムラサキ、ヘナ(ヘンナ)藍(インディゴ、)ムラサキ根エキスなど

長所

髪へのダメージが小さく済む

天然由来の染料のため髪へのダメージが小さく済みます。トリートメント効果があるものもあります。

比較的安全

比較的安全性が高いとされ、妊娠中でも使っている方もいらっしゃいます。
白髪ケアに限らず、髪を染める際ネックとなるのが、染料による肌トラブルです。
たとえば、ジアミンアレルギー(※)を持っているためカラーリングをしたいけどできないといった方は少なくありません。

もちろん天然染料なら絶対にアレルギーが起きないというわけではないです。ただ、そのリスクは、ジアミン系の酸化染料や酸性染料に比べると低いといえます。

※酸化染料“ジアミン”が原因となって起こるアレルギー性接触皮膚炎

色の変化が穏やか

天然由来の染料なので、自然な変化で白髪ケアが可能です。周囲にバレずに白髪を染めたい方にはピッタリでしょう。

長所

急激な色の変化は期待できない

天然染料は化学染料とは違い、急激な色の変化は期待できません。色落ちしやすい特徴もあります。

独特の香りがする

また天然染料独特の香りがする場合もあります。とはいえ、化学物質のような刺激臭ではなく、自然界の匂いです。
嫌な臭いと受け取る方もいるかもしれませんが、良い匂いに感じる方もいるでしょう。

時間がかかる

ケミカルな染料ではないので、どうしても色がつくのに時間がかかります。

その他、天然染料のアレルギーがある方は要注意です。たとえば大豆アレルギーの人はマメ科のインディゴにアレルギー反応を起こす場合がありますアレルギー反応とまではいかなくても、かゆみや赤みが出るリスクはあります。

塩基性染料

染まりが弱い天然染料の短所を補うために作られたのが、合成染料です。
塩基性染料も合成染料のひとつで、プラスイオンを帯びて髪の毛が持つマイナスイオンと結合し、髪の表面へ着色します。

カチオン染料とも呼ばれ、自ら発色する特徴を持ちます。
2001年の薬事法の規制緩和により化粧品でも使えるようになりました。雑貨やインク、紙、石けんなど様々なものへの着色に使われています。

成分表記

塩基性茶16、塩基性青99など

長所

塩基性茶16、塩基性青99など

髪や頭皮へのダメージが少ない

塩基性染料は分子が大きく、キューティクルの内側に入り込みません。
キューティクルを開くことなく髪を染められるため、頭皮や髪へのダメージも少ないのは大きなメリットです。

染まりやすい

分子が大きく吸着しやすいので、染まりやすく染めるのに時間もかかりません。

比較的安全性が高い

染料自体が発色する性質を持ちます。化学反応により染めるものではないため、比較的安全性が高いといえるでしょう。

短所

落ちやすい

ただしお伝えの通り塩基性染料は分子が大きく、キューティクルの内側に入り込めません。毛髪の表面近くに色を付けるだけなので、落ちやすい傾向にあります。

色数が少ない

また塩基性染料単体だとカラーバリエーションが少ないです。

とはいえ、HC染料と併せて使用することでより多い色を作ることができます。

HC染料

HC染料も合成染料のひとつで、分子が小さくキューティクルの隙間に引っ付いて着色します。
塩基性染料と同じく2001年薬事法規制緩和により化粧品にも使えるようになりました。色付きが悪くカラーバリエーションも少ない塩基性染料の弱点を補完するために合わせて配合されるケースが多いです。

成分表記

HC青2、HC黄2など

長所

発色が良い

黄色や赤色など、鮮やかな色味をもつのがHC染料の大きな特徴のひとつです。発色の良さからマニキュアや、アルカリカラー剤の成分に配合されるケースも少なくありません。
カラーバリエーションも豊富です。

髪へのダメージは少なく済む

イオン結合しないので髪へのダメージを抑えられます。

短所

単体だと落ちやすい

HC染料は単体だと落ちやすい特徴をもちます。ただ塩基性染料と使用することで色持ちはよくなります。

肌への刺激になることも

髪へのダメージを抑えられる一方、HC染料は中性~弱アルカリ性のため、皮膚に使用すると刺激になることもあります。安全性は高いとされていますが、ケースによっては肌トラブルが起こります。

白髪対策シャンプーは塩基性染料とHC染料の配合バランスが重要

モアブルーム カラーシャンプー

白髪染めだけでなく美髪・頭皮ケアにとことんこだわったクリームシャンプー です。髪に馴染ませた後の置き時間は3~5分と比較的短いく、カラーリング、トリートメント、コンディショナー、ヘアマスクが一度にできる1本5役の超時短でコスパ高い商品です。

頭皮や髪をいたわった染料構成

染料はHC染料と塩基性染料を組み合わせていて、分子の小さいHC染料はキューティクルの隙間から、分子の大きい塩基性染料は表面を着色することで髪全体に高い染着効果を与えます。

美容成分たっぷり配合

染め上がりだけでなく、ダメージ補修やハリ・コシ、うるツヤにまでこだわりぬいた若見え美髪処方が特徴です。

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